教員紹介

鈴木篤 准教授 教育学部小学校教育コース


よくばりな人は
「教師」を目指そう!

やりがいのある仕事としての「教師」

みなさんは将来、一生をかけてどんな仕事をしてみたいと考えていますか。人の役に立つ仕事、自分にしかできない仕事、社会的に尊敬される仕事、給料の多い仕事、達成感を得られる仕事、安定した仕事など、求める条件は人によって多種多様かもしれません。

でも、中には、これらの条件をすべて満たす仕事に就きたいと考える人もいるのではないでしょうか。そのような人にお勧めしたいのが、「教師」という職業です。

常に25人~40人の子どもたちの注目を集め続け、(定年までの間に)約1000人以上の子どもたちと関わり、その子たちの可能性を広げることで、その人生を良い方向に導き、一生忘れられない存在となることができます。また、ときに保護者の相談役も務め、社会からも大きな期待をかけられます。さらに安定した雇用が減少する中、(教員採用試験に通るのは簡単ではありませんが)比較的安定した給料や社会保障を受けることもできます。

このように、現在の社会に存在する選択肢の中で、非常にやりがいのある仕事、目指すべき価値のある仕事のひとつは、間違いなく「教師」だと私は考えています。

教師になるための近道は

では、そのような職業である「教師」にはどうすればなれるのでしょうか。何か簡単で効率の良い方法があるのでしょうか。そのように期待される方もいるかもしれませんが、残念ながら、「教師」になるための近道やショートカットはありません。

100人が100人ともどこか異なっていて、多種多様な個性を持っている子どもたちを前に、それらの個性をすべて受け止め、わかりやすい授業を行うことができ、保護者の悩みにもしっかりと応えることができる。そのような力は簡単には身につきません。最低でも4年間の大学教育の中で、子ども理解の基礎知識や方法、学級経営や生徒指導の基礎知識や方法、各教科の指導法や専門知識、道徳や外国語活動などの指導法や専門知識をしっかりと学び、教育実習にも積極的に参加することで、ようやく力が少しずつ身についていくのです。

10年、20年前と比べてみると、現在の大学教育は大きく変化しています。世間でよく聞かれる「大学教育というのは理屈ばかり教えていて、現場での教育実践に全く役立たない」というのは、主に10年、20年前の大学で学んだ人たちの意見でしょう。現在の大学では(少なくとも大分大学教育福祉科学部では)多くの先生方が、「いかに実践的な力を身につけて学校現場に出てもらうか」「どうすれば学校現場に出た際に学生本人が困らないようにするか」と日々悩んでおり、様々な試行錯誤をしています。

しかし、それでもなお、解決できない問題が残っています。それは、「(自らの十数年前の経験についての記憶を除けば)実際に公立校の教室の様子をほとんど見たことがない学生、子どもたちの様子を具体的に想像できない学生に、大学の教室で実践的な話をしても、なかなかイメージが伝わらない」という問題です。この点に関しては、附属学校園での教育実習だけでは十分ではなく、学生自身が実際に公立の小中学校や幼稚園などに赴き、子どもたちを目の当たりにすることでしか克服できません。大学での学びに加え、自ら公立の学校園で子どもたちと関わる機会を作るしかないのです。

この点で大きく役立つのが「まなびんぐサポート」です。子どもたちの学びを支える手助けができるだけでなく、自らの知識や経験を増やすことにもつながり、さらには大学での学びを深めることにもつながります。

「良い教師」は一朝一夕には生まれません。4年間の大学生活を通して成長を重ね、ようやく「良い教師の卵」になれるのです。でも、「教師」にはそれだけの努力を重ねてでも目指すだけの価値があります。少なくとも私や教サポ室の教員はそのように信じています。「やりがいのある仕事につくためなら努力できる」と考える人は、私たちと一緒に頑張りましょう。大分県の子どもたちの可能性を広げ、大分県の教育、さらには日本の教育を良くしていきましょう。